よくある質問
- 電子線照射による製品への影響はありますか?
- 材質(素材)によって影響は異なります。全く影響のない材質(例:金属など)もありますが樹脂の種類によっては変色・劣化など影響をうけるものがあります。
第一段階の試験として貴社製品に電子線を照射し材質確認をお薦めいたします。又、照射により特性が変わることを利用し新素材の開発などにも活用されています。
- 電子線照射に使われる単位を教えてください。
- kGy(キログレイ)という単位を通常使用します。
Gy(グレイ)=J/kg となり、物質に単位質量あたりに吸収 されるエネルギーの単位となります。
- 電子線導入の手順を教えてください。
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- お問い合わせ : 電話・メールなどで対象製品などお伝えください。
- 電子線照射ご説明 : 営業担当者が御訪問又はメールなどで、電子線概要・試験内容・価格等ご説明させていただきます。
- 各種試験の実施 : 滅菌バリデーション(例:ISO11137など)等必要に応じた各種試験を実施いたします。
- 商用照射の実施 : 商用照射に必要な書式を取り交わして、電子線照射の開始となります。
- 電子線滅菌することで残留物の心配はありませんか?
- 電子線照射後の残留物の心配はありません。
【参考】EOG滅菌の場合、医療機器においては残留物測定が義務付けられています。
- 電子線滅菌の特徴は?
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- 電子線照射後、線量判定での即日出荷が可能です(ドジメトリックリリース)。
- 出荷時の微生物試験が不要となります。
- 最終梱包形態での電子線照射(滅菌)が可能となります(密封状態での滅菌可能)。
- 処理速度が速い。
- 材質(素材)によっては変色・変性する可能性があります。
- 電子線の透過距離(深度)に限りがあり、対象製品のかさ密度(g/cc=g/cm3)によっては、梱包形態の変更を伴う可能性もあります。